外壁塗装に使われる無機塗料とは、ガラスやセラミックなどの「無機物」を主成分とした塗料のことです。劣化しにくく、紫外線や雨風にも強いという特徴があり、耐久性の高さから注目を集めています。
無機塗料と他の塗料との違い
無機塗料と、他の一般的な塗料（アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素）との違いを以下の表にまとめました。
| 塗料の種類 | 耐用年数 | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| アクリル塗料 | 5～7年 | 安い | 安価だが耐久性は低い |
| ウレタン塗料 | 8～10年 | やや安い | 柔軟性があり使いやすい |
| シリコン塗料 | 10～13年 | 中価格 | バランスが良く人気 |
| フッ素塗料 | 15～20年 | 高価格 | 高耐久でメンテナンス回数が少ない |
| 無機塗料 | 20～25年 | 非常に高価格 | 最も耐久性が高く劣化しにくい |
無機塗料は、外壁塗装において最も耐久性が高く、長期的に見るとコストパフォーマンスにも優れている塗料です。価格は高めですが、10～15年おきに塗り直すことを考えると、20～25年持つ無機塗料は非常に魅力的な塗料です。
無機塗料のメリットとデメリット
無機塗料のメリットとデメリットを、わかりやすく表でまとめました。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| とにかく長持ち 20年以上もキレイが続くので、塗り替えの回数が少なくてすみます。 |
価格が高め 他の塗料より初期費用が高いので、予算には注意が必要です。 |
| 汚れにくい 雨が降ると汚れを洗い流してくれる性質があり、お手入れがラクです。 |
施工がむずかしい 職人さんの腕によって仕上がりが変わるため、信頼できる業者選びが大切です。 |
| 燃えにくく安心 ガラスや石のような素材が含まれていて、火に強いのも特徴です。 |
種類が多く選びにくい 無機といっても商品ごとに特徴が違うため、迷いやすいかもしれません。 |
無機塗料の具体的な商品例
実際に人気のある無機塗料をいくつかご紹介します。
| 商品名 | メーカー | 特徴 |
|---|---|---|
| アレスダイナミックMUKI | 関西ペイント | 高耐候性と防汚性に優れ、ラジカル制御技術も搭載 |
| セミフロンマイルド | AGCコーテック | フッ素樹脂と無機成分のハイブリッド。耐久性抜群 |
| パーフェクトセラミックトップG | 日本ペイント | 無機＋有機ハイブリッド。高光沢・超低汚染性が特長 |
| エスケープレミアム無機 | エスケー化研 | 無機＋有機複合の高性能塗料。コスパも良い |
| ナノコンポジットW | 水谷ペイント | ナノテク技術を使った無機系塗料。防カビ・防藻効果も高い |
上記の無機塗料はそれぞれに特長があるため、予算・仕上がり・性能のバランスを見て選ぶことが大切。また、同じ商品でも業者によって価格や施工内容も異なることがあるため、必ず2〜3社から相見積もりを取り、比較することが重要です。
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